決断はいつだって怖いもの。
さよならが来るかと思った。
わたしの無神経が原因で、
彼が哀しくなってしまって
その哀しさが消化されなくて
彼には彼のこだわりがあるから。
わたしがわかってあげられなくて
あぁ、これはほんとにさよならなんだと
覚悟して自暴自棄になって。
でも彼は許してくれた。
彼と終わればわたしはもう望まない。
いや、もともと望んでなかった。
ほんとに偶然が生んだ今の日々。
一緒に住むのかもしれない。
ほんとにうまくいくのなら、
夏に準備をして秋に引っ越すだろう。
でも歳を重ねすぎたからか
決断することに対する恐怖は強い。
毎回帰るのが寂しいからって
そんな理由で一緒に暮らしていいのだろうか。
うまくいかなくなったらどうするんだろう。
でも一緒に住みたい気持ちがたくさんある。
わたしにそんな“普通”ができるだろうか。